行動の種類 Types of behaviors
- ABAスクールTogether
- 2024年11月5日
- 読了時間: 3分
お母さんに褒められたいからもっとお手伝いをする。
ルールに従ってゲームをする。
昔噛まれたことがあるから子犬を見ただけで心臓がドキドキする。
私たちはこのように様々な方法で行動を学びます。私たちの多彩な行動がどのように形成されるのか、3つの行動について解説します。
1) オペラント行動
オペラント行動はABAの根幹をなす概念です。
オペラント行動とは、過去の「結果」から学ぶんだ行動のことです1)。
例えば、ゴミ掃除をしたらお母さんがお小遣いをくれた。それが嬉しかったからもっとゴミ拾いをするようになった、というような行動です。
ゴミ拾いが行動で、お小遣いを貰えたことが結果です。その結果が理由でゴミ拾いという行動が増えました。

オペラント行動は減ることもあります。例えば、本に落書きをしたら先生に怒られた。それが嫌だったから本に落書きをしないようになった、というような行動です。
本への落書きが行動で、怒られたということが結果です。その結果が理由で本への落書きという行動が減りました。

繰り返しこのような経験をすることで、行動が形成されていきます。このように行動が形成されることを「オペラント条件付け」と言います。
2) ルール支配行動
ルール支配行動とは、先行刺激によってコントロールされる行動のことです2)。
例えば先生が遠足のバスの出発時間を説明します。「明日は遠足で8:30にはバスが出る。8:30までに登校しないとバスに乗れず遠足には参加できない」と説明を受けた生徒は8:30までに遅刻せず登校しました。ルール支配行動では先行刺激の中に行動が起こった場合の結果が含まれます。
3) レスポンデント行動
レスポンデント行動とは先行刺激によっておこる付随意行動です1)。
例えば、私たちは普通子犬を怖いとは思いません。大きな音は怖いと思います。
一度子犬を触っている時に大きな音がして怖い思いをしました。次第に子犬を見ただけでも恐怖を感じてしまうようになってしまいました。
自分の意思に関係なく恐怖(無条件反応)を引き起こす誘発刺激=大きな音(無条件刺激)と何の関連もない刺激=子犬(条件刺激)が対になって提示され、条件付けが成立するとその後は条件刺激のみ=子犬だけでも無条件反応=恐怖が生じるようになってしまうのです。
まとめ
私たちが行動を学ぶ3つの主な方法を説明しました。
ABAスクールTogetherでは、行動の原理・ABAの理論を広く学び、ABA国際資格の取得を目指すことができます。是非私たちのサイトで学んで見てください。
参考文献
1)応用行動分析学 – 2013/5/30ジョン・O・クーパー (著), ティモシー・E・ヘロン (著), ウイリアム・L・ヒューワード (著), 中野 良顯 (翻訳)
2)The ABA Visual Language: Applied Behavior Analysis– 2017/5/1 Makoto Shibutani
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