集団随伴性とは、行動の後の結果が個人ではなく集団に依存することです。
集団随伴性のうち
1) 集団依存型随伴性
2) 相互依存型集団随伴性
3) 独立型集団随伴性 の3つを紹介します。
1) 集団依存型随伴性 Dependent Group Contingency
集団依存型随伴性とは、ある集団の代表の1人がクリア出来たら集団全体がご褒美を貰えるけれど、その人がクリア出来なかったら集団全体がご褒美を貰えない、というものです2)。
例えば、クイズ大会で1組の代表が試合で勝ったら、1組全員がメダルが貰えるというものです。
1人が集団を代表するので「ヒーロー プロシージャーHero Procedure」とも言います2)。
2) 相互依存型集団随伴性 Independent Group Contingency
相互依存型随伴性とは、ある集団全員が課題を行い集団の全員がクリア出来たら集団全体がご褒美を貰えるけれど、1人でもがクリア出来なかったら集団全体がご褒美を貰えない、というものです2)。
例えば、小学校のクラスで、全員が宿題を提出したら昼休み校庭で遊んでもいいけれど、1人でも宿題を忘れたら昼休み校庭で遊んではいけない、というものです。
3) 独立型集団随伴性 Independent Group Contingency
独立型集団随伴性とは、集団とは関係なく、クリア出来た人はご褒美が貰えるけど、クリア出来ていない人はご褒美がもらえない、というものです3)。
例えば、グラウンドで5つの植物を見つける課題をしていて、5つ見つけられた人からから昼休みにしていいけれど、見つけるまでは探さないといけない、というものです。
まとめ
行動の後の結果が個人ではなく集団に依存する、集団随伴性を解説しました。
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参考文献
1) 応用行動分析学 – 2013/5/30ジョン・O・クーパー (著), ティモシー・E・ヘロン (著), ウイリアム・L・ヒューワード (著), 中野 良顯 (翻訳)
2) The ABA Visual Language: Applied Behavior Analysis– 2017/5/1 Makoto Shibutani
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