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執筆者の写真ABAスクールTogether

ABAT筆記試験 申し込み・受験のプロセス解説

更新日:6月20日

みなさんこんにちは、AABA国際資格、ABATを取得しました南部景子と申します。


2歳から息子にABAでの家庭療育を行い、その効果の確かさに衝撃を受けまたした。また、特別支援教育支援員としてABAを用いて様々な障害のある子ども達を支えてきましたが、子ども達のできることがどんどん増え、問題行動が減り、楽しく生活できるようになるのを目の当たりにして、ABAを日本にも広めたいと考えるようになりました。

そのためには、私がしっかりとした知識と技術を身につけなければ説得力がないと一念発起して、ABAスクールTogetherの40時間講習を受講しました。講師の先生方の熱のこもった講義と受講生のみなさんとのグループワークなどを通して、ABAの基礎をしっかりと教えていただき、筆記試験・実技試験を経て、認定ABAセラピストになることができました。

そして更なるセラピストの資質向上のためRBTを受験しようと英語を学び始めました。しかし、英語での受験の壁は非常に高いものでした。英語版のRBT問題集を取り寄せましたが、専門用語がとても難しく、試験時間が全然足りません。半ばあきらめかけていました。

しかし、2021年4月。BCBA-Dの田中桜子先生のご尽力に日本語で受験できるABA国際資格取得コースができたとABAスクールTogetherからお知らせが届きました。これは、自分の知識と技術を研鑽するまたとないチャンスだと思い、すぐに申し込みをしました。


ABATはQABAから発行されるABAセラピストの国際資格ですすが、資格取得に必要な40時間講習・実習・筆記試験全てを日本語で受けることができます。


ABAT資格の取得の最終ステップは筆記試験です。40時間講習と実習はコース認定を受けているABAスクールTogetherで受講することができますが、筆記試験は資格発行元であるQABAに直接申し込みをし、受験をする必要があります。

ABATの筆記試験自体は日本語ですが、申し込みサイトなどは一部英語表示になっているので、ちょっと戸惑うこともあると思います。でも私はこれを読んでいらっしゃるほとんどの皆さんと同じく英語がとても苦手です。でもそんな私でも無事に受験し、合格することが出来ました!今後試験受けられるみなさんの少しでも参考になればと思い、申し込みから受験の流れまでをこちらに記載させていただきます。


まずABATの筆記試験に申し込む前に下記2点が満たされている必要があります。

●ABATの40時間講習の完了

●ABAT実習の完了


これらが満たされたら、ABAT試験発行元であるQABAのホームページからABAT筆記試験を申し込みが出来るようになります。試験自体はオンライン試験プラットフォームであるExamityというサイトを利用します。筆記試験の時間は2時間、自分の都合の良い時間を選んで自宅のパソコンから受験することが出来ます。試験の合否は試験を提出したその場で解ります。



Step 1

QABAアカウント作成・ABAT試験スケジュールの設定


1)QABAのホームページを開く




2)言語を日本語にする




3)Sign upをクリック、名前・email・パスワードを入れる(自分で使用するemailとパスワードを決める)




4)QABAから確認メールが届くので、メールに従いログインする




5)ログインして、画面を一番下までスクロールすると、

「日本のABAT」が出てくるので、クリック




6)Sign up &Enrollをクリック




7)項目を入力する




8)支払いをする(PayPalがわかりやすいです)




9)提出書類をアップロードする

犯罪歴証明書は日本の警察では出せないとのこと、会社やスーパーバイズしてくださっている先生に証明書代わりの書類を書いていただきます。

*ABAスクールTogetherではABAT講習を受講いただいた方へは無料で作成可能ですので必要な方はご連絡ください。




10)実習の担当教官の名前とemailを記入(事前に教官の許可を得ること)




11)こちらにも実習の担当教官の名前とemailを記入




12)アカウントが出来るとメールアドレスにこのようなメールが送られてきます




13)アップロードした文書、BCABの先生が提出しくださった推薦書、フィールドワーク検証フォームが承認されるとこのようなメールが来ます。(数日かかります)




14)すべての書類が承認されたら、Schedule Examのロックが解除されるので、テストの日程を決める




15)テストの日程を決めると、このようなメールが届きます。




後はテストを受けるために、examityというサイトに登録します。試験を受ける前日までにexamity登録を完了させます。




Step 2

Examity設定


Examityは世界中で広く使用されているオンライン試験プラットフォームです。QABAが試験の実施をExamityへ外注しているので、試験自体はExamityを介して行われます。試験当日の前までにExamityの設定をしておく必要があります。


1)ABAT試験日のスケジュールが完了したら送られてくるメールのログインURLをクリック




2)メールに書いてあるユーザーID,パスワードを入れる




3)My Profileをクリック




4)項目すべてを記入、確認していくのですが、ここで注意!


私はgoogle chrome を使っているのですが、外国語のサイトは自動で日本語に翻訳される設定になっていました。

examityは、翻訳機能をOFFにして記入しなければうまくいきません。

そして、英語での入力になります。お気を付けください!

私はここでつまずき、一回目の受験はノーシー(不参加)

にされて、再度テストのスケジュールをし直さなければなりませんでした。(翌日に受けました。)

ちなみに、examiKNOWの項目は、試験を受けるときに本人確認の為、英語で解答を記入することになります。

英語が苦手な方は スペルミスがなく記入できるように準備しておかれることをお勧めします。




5)すべてが登録できたら、試験当日を待つ



Step 3

試験当日の流れ


1)受験のルールがあります。この条件を揃えてからExamityにログインしてください


【準備しておくもの】

政府発行の写真付き身分証明書(パスポートや運転免許証)


【標準ルール】

部屋には1人でいる

机とその周辺に物を置いてない

電源に接続されている

電話やヘッドホンなし

デュアルモニターなし

離席禁止

私語禁止

Webカメラ、スピーカー、マイクは、テスト中ずっとオンのままにしておく必要があり

試験官は、試験の間中、あなたの顔を見ることができなければならない。

【追加のルール】

飲み物はあっても良い、ただし机の上で飲む

※私は、飲み物は準備しませんでした。そんな余裕なかったです。


2) Examityに試験開始の15分前にログインする


3) Examityから試験官が現れ、試験官とは英語でのやりとりをする。


やりとりする内容は以下になります。

1.政府発行の写真付き身分証明書を用意し、試験官がカメラに写真をかざすよう指示される。

2.試験官に自分の机または作業スペースの全景を見せてと指示される。机の上全体とすぐ近くの床の上は、すべてのアイテムを取り除く必要がある。

3.受験者は、デスクトップコンピューターまたはラップトップコンピューターで試験を受けているか確認される。現時点では、タブレット(Android、iOS、Microsoft)とChromebookはサポートされていない。


これらの英語の指示をこなせるだろうかと不安になりました。

でも、大丈夫でした!なぜなら・・・試験官に繋がったら、「Hello!How are you.」と声をかけられました。「I’m fine.」と答えた後、「Can you speak English?」と聞かれましたので、「I can‘t speak English!」とはっきり答えたのです。すると、とてもゆっくり簡単な単語を使って指示をしてくださいました。英語に自信のない方は、はじめからきっぱり英語は話せないことを伝えられることをお勧めします。

ちなみに、英語を話せないと伝えたらすぐにZOOMのスクリーンシェア(画面共有)を求められました。おかげでとてもスムーズでした。


4)試験官に指示されながら入力・チェックなどをする

 〇ExamiKeyを使ってセキュリティ確認の質問を記入

 〇写真付きの身分証明証の提示(私はパスポートにしました)

 〇カメラを使った受験者の試験を受ける部屋の確認

 〇パソコンのスクリーンの反射具合の確認(手鏡準備

 〇インターネットのスピードテスト

 などのチェックを受ける。


ここで、恥ずかしいことにexamiKeyの質問項目の答えの一部、elementaryのスペルが分からなくなり、「Please teach me spell,エレメンタリー」と試験官に言ったら、教えてもらえました。(テストの内容とは関係ないところなので、教えていただけたのだと思います。)

優しい試験官の方でよかったです。


5)試験開始のためのQABAのアカウントログイン

試験開始は試験監督者の指示に従い、QABAのアカウントにログインする。 a. 画面の左側の“Exam Schedules”を選択。




6)試験官がパスワードを入力したら試験開始

試験官がこちらのパソコンを操作して試験開始のパスワードを入れてくれます。

パスワードを入力していただいたら試験が開始されます。


試験時間は2時間です。私は見直しを含めて90分くらいかかりました。4択から答えを選択しチェックを入れます。

途中、試験官のZOOMが切れるアクシデントがありましたが、とにかく試験を進めていたら、すぐに試験官がZOOMを繋ぎなおして事なきを得ました。この間、何か操作をしたり、発言をしたりといったことはありませんでした。

テストが終わったら「Finished!!」と声をかけると試験官が「OK!」と返答してくれて、試験官の誘導に従い、解答を提出することができました。 そして、試験官が「good bye!」と声をかけてくれてZOOMが切れました。


7)試験を提出したらすぐに合否が出ます

おめでとう!合格しました。

と画面に出てきました!もう嬉しくてガッツポーズしました。ちなみに、スクロールしていくと解答の正答率も書いてありました。(私は約9割でした)合格したものの自分の勉強不足を実感し、もう一度復習をしました。(特に倫理)

この後、しばらく何の音沙汰もなく、QABAのサイトにも変化がないので、本当に合格したのか不安になりました。




8)試験結果の連絡がメールで来る

7日ほど経って、試験結果のメールが送られてきました。




9)QABAのサイトで、アンケートに答える




10)1-2日で、証明書のロックが解除される




受験しての感想

こうして私のABAT受験は幕を閉じました。

多くの学びをくださった先生方、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

このご恩に報いるためにも、子ども達にとって楽しく効果的なセラピーができるように、ABAの知識と技術を磨き続けていきたいと思います。

そこで今度はABATの次の上位資格であるQASP-Sを取得すべく学び続けることにいたしました。北米で実践を積まれた先生方からご指導いただけるということで、非常に身の引き締まる思いです。より深くABAを学び、子ども達とそのご家族を笑顔にし支えられるようなセラピストを目指したいと思います。

また、セラピスト研究会のみなさんの志高く、努力されているお話を伺うたび、私も意欲がみなぎってきます。

共に高め合い、励まし合うことができる仲間がいることは非常に心強く、ありがたいと感じています。

セラピスト研究会の仲間として、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。



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